御嶽山

2018.10.12

御嶽山

いえとち本舗 石川 スタッフ

こんにちは(#^.^#) 本日担当平松です。

4年前の9月27日、58名の犠牲者を出した御嶽山噴火。いまだに5名の行方不明者がいます。それ以来、御嶽山頂部の火口から1キロ圏内には規制がかり入ることはできませんでした。先月の26日から規制が解除され、10月8日正午をもって再び規制がかけられました。

規制解除最終日の8日は祝日で快晴の予報。日本百名山に数えられ霊場としても有名な御嶽山。山を登る人なら一度は行きたいと願う山です。再び規制がかけられると、もしかしたらもう上がれないかもしれないという思いと犠牲者の方々へ手を合わせたいという思いがあり、いつもの相方と友人のYちゃんと一緒に登ることに。Yちゃんは噴火の数日前にテレビで御嶽山を見ていて次はここに登ろうと決めていたところに噴火したのでした。当時、彼女が御嶽山へ行きたいと言っていたのを覚えています。

朝2時半に出発!御岳ロープウェイの駐車場に着いたとき運転開始1時間前というのにすでに長蛇の列。自分たちの前には200人はいるだろうか、チケットを買うのに30分以上並びました。ロープウェイも運転時間を早めたのか動いている様子。それでも20分ほどまちました。



6人乗りのゴンドラで登山口へと向かいます。



ゴンドラを下りて振り返ると雲の上でした。快晴!絶好の登山日和です。



紅葉も見ごろを迎えています。目線の先には御嶽山の山頂が!

美しい…こんな美しい山に…少し複雑な心境でした。とにかく正午の規制がかかるまでに山頂を目指さなければ!

ところがこの日はとにかく凄い人! 山道は大渋滞です(;^ω^)

とにかく登って登って登って…え〜ずっと登りなんですけど〜(;・∀・)

休憩もそこそこに山頂を目指していくと



わかるでしょうか(;^ω^) 人の列…すごいです。



9合目の石室山荘が見えてきました。

ここのあたりで10時を過ぎていました。時間がありません。必死に登ります。

誰かが言っている声が聞こえます。11時までに規制線を越えないと山頂に上がれないと…

規制線を11時15分前に通過できました。12時までにはここに戻るようにと係の人が叫んでいます。叫ばないといけないほどの人・人・人。

足元は火山灰だらけ、雨が降ると滑りそうです。火山灰と焼けてしまったハイマツがその当時の惨状を物語っていました。突然の噴火であたりは真っ暗になったそうです。どんなに怖かっただろうか…胸が詰まります。

頂上付近に近づくにつれ行列が動かなくなりました。このままでは12時に下りることは不可能では(;・∀・)

どうも山頂で票をバックに写真を撮る人の列だとか…、しかし下りてくる人もいるので無理に追い抜かすのも難しい状況。下りてくる人が切れた瞬間に脇から上がっていきました。



山頂につきました。山頂の小屋付近は撮影禁止です。反対の方の景色を写しました。

山頂小屋を目の当たりにして声を失いました。廃墟と化した小屋…噴火の跡が生々しく残っていました。手を合わせます。せめてこの美しい景色の中で安らかに眠ってほしいと祈るばかりでした。

ゆっくりしている時間もなく、すぐに山頂を後にします。何とか正午前に規制線まで戻ることができました。

今回は山頂と三の池まで行くのが目的でしたのでとりあえずエネルギーをチャージしてから三の池を目指します。

途中一の池、二の池があるのですが火山灰で埋め尽くされていました。ハイマツの焼けた跡が続きます。当時二の池小屋に避難してきた人々は50人程いたといわれます。時間がたつにつれ有毒ガスが回り始め、店主が下山を決意して皆で9合目の石室山荘へ無事に避難したということでした。崩れ落ちて灰に埋もれた鳥居がありました。

二の池を過ぎてしばらく行くと「賽ノ河原」という場所に出ます。この世とあの世の境にあるといわれる「賽ノ河原」とはこのような場所のなのかもと思いました。



見渡す限り小石が積み上げられていてなんとも幻想的な風景でした。

そこを過ぎると三の池です。



美しいエメラルドグリーンの池が見えました。三の池の上をヘリコプターが飛んでいました。新しく作っている二の池ヒュッテに資材を運んでいるヘリコプターです。

三の池へ降りていく下山ルートは今は通行止めのため、今来た道を戻ります。



下を見ると雲で影ができてます。下りるのが名残惜しいです。

15時半過ぎにロープウェイ口に到着。無事に下山しました。

今回の登山では自然の美しさと驚異の2つの面を見ることができました。また来年もここにきて手を合わせたいと思いました。

 

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