
2025.03.21
土地の選び方について~高低差のある土地編~
いえとち本舗金沢南店 スタッフ
こんにちは!いえとち本舗石川です。
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。
土地を探していると、「手頃な価格」や「見晴らしの良さ」に惹かれて、高低差のある土地が気になることはありませんか?
でも実際にその土地に家を建てるとなると、「本当に大丈夫かな…?」「後から思わぬ費用がかかったらどうしよう」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、高低差のある土地に住宅を建てる際のメリットと注意点、さらには失敗しないためのチェック項目について、住まいのプロの視点からわかりやすく解説します。
見落としやすいポイントを事前に押さえて、後悔のない土地選びに役立ててくださいね!
そもそも「高低差のある土地」ってどういう意味?
高低差のある土地とは、敷地内や道路との間に段差や傾斜がある土地のことを指します。
斜面に位置する土地や、段差のある区画などが該当します。
自然環境に恵まれた福井県では、このような地形の土地も比較的多く見られます。
特に山あいのエリアや高台にある分譲地では、景観重視のため平坦な土地よりも価格が抑えられている場合もあります。
高低差のある土地に住むメリット
比較的価格がリーズナブル
同じエリア内の平坦地と比べると、高低差のある土地は価格が低めに設定されていることが多いです。
その理由は、造成や設計の難易度が上がるためです。
しかしその分、浮いた予算を建築費に回せるという利点もあります。
プライバシー性が高い
高い場所に建物を配置できる場合、周囲の視線が届きにくくなるため、プライバシーの確保に有利です。
人目を気にしない間取りや空間づくりがしやすくなります。
採光・眺望が良好
敷地が高所にあることで、日差しや風通しが良く、景色を楽しめるという魅力もあります。
リビングやバルコニーからの眺めを重視したい方にはぴったりです。
注意しておきたいデメリット・リスク
擁壁・造成工事にコストがかかる
高低差が大きい土地では、擁壁や土木工事が必要になるケースが多くあります。
土を支える構造物を設置して安全性を保つ必要があるため、工事費用が数十万〜数百万円になる場合も。
土地代が安くても、トータルコストが高くなることもあるので注意が必要です。
設計や施工の難易度が高い
斜面を活かした設計には、高度な技術と経験が求められます。
また基礎の構造が複雑になる傾向があり、工期も長くなることがあります。
信頼できる工務店や設計士との連携が重要です。
建築に制限がかかる場合も
地域によっては「崖条例」や「宅地造成等規制法」などが適用され、事前申請が必要なこともあります。
建築可能かどうか、必ず法的なチェックを行いましょう。
購入前に確認しておきたい4つのチェックポイント
擁壁の有無と状態
既に擁壁がある土地では、その構造が基準を満たしているか確認が必須です。
古い擁壁は補強や再工事が必要になる可能性もあります。
見た目だけで判断せず、専門家の調査を受けるのがおすすめです。
上下水道の引き込み状況
敷地の高低差により、上下水道の引き込み工事でポンプなどが必要になることがあります。
追加費用が発生することもあるので、事前に給排水設備の状況を確認しましょう。
駐車スペースの確保
土地が高い場所にある場合、駐車スペースの設計に工夫が必要です。
スロープの設置スペースがあるか、車の出入りがしやすいかをしっかりチェックしましょう。
隣地との段差と境界確認
隣の土地との高低差によっては、雨水の流れ込みや土砂崩れのリスクがあることも。
境界や排水の状況をきちんと把握し、将来のトラブルを未然に防ぎましょう。
高低差を活かす間取りの工夫も!
設計次第では、高低差を逆手に取った魅力的な住まいづくりが可能です。たとえば…
- スキップフロアで立体感ある空間を演出
- 地下を活かしたガレージ付き住宅
- 吹き抜けと大きな窓で眺望を活かすリビング
- 中庭やプライベートガーデンを組み込んだ配置計画
こうした工夫で、他にはない唯一無二のマイホームを実現できます。
まとめ:高低差のある土地は“設計力”と“見極め”がカギ!
高低差のある土地には、価格のメリットや見晴らしの良さといった魅力がある反面、造成や設計の難しさといった注意点もあります。
しかし、リスクをしっかり理解し、信頼できるパートナーと一緒に計画を立てていけば、満足度の高い家づくりが可能になります。
いえとち本舗石川では、土地探しから住宅の設計・施工まで一貫してサポートしています。
「この土地、気になるけど高低差があるんだよな…」という方も、どうぞお気軽にご相談ください!